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空華で見た(3) 吉村浩美展 おと  ―murmur- その2

あけましておめでとうございます。
今年も高崎市のギャラリー空華と、当ブログをよろしくお願い致します。

さて、今回は、2015年11月8日から29日まで開かれた
吉村浩美さんの個展の感想をつづります。
前々回のブログの続きです。

つぶやきが聴こえてくる

ペンギンや小鳥、さやからはじけたばかりのそら豆、
樹々や花、果物をモチーフにした作品が並んだ会場は、
さながら命が歌っているかのようでした。

片隅に、展覧会のお知らせ葉書にプリントされていた作品がありました。
タイトルは「CANDLE(キャンドル)」。
高さ37cmの乾漆彫刻です。
両手にあごをのせて、ろうそくの光を見つめる少女の作品です。

▼下から見上げると、また違った表情が見えてきます
少女あおり

見ていると、何か聴こえてきました。
――この少女は何を思っているのかな。
そのつぶやきを、もっと聴いてみたいな。
そんな気持ちになってしまいます。

そういえば、今回の展覧会のタイトルは
おと ―murmur- つぶやき、でしたね。

▼「CANDLE」 顔のアップ
少女アップ

込められた祈り

反対側の隅には、全身像がありました。
タイトルは「まめさん」。
手のひらにのせたお豆をみつめる子供の彫刻です。

▼「まめさん」 高さ72cm
お豆さんS


これは、現代の仏像?
そう感じるのは、天平彫刻と同じ脱乾漆の技法で作られているからだけではなさそうです。

▼顔の部分のアップ
おまめさんBS


吉村さんが最初に手掛けた彫刻のモチーフは、野菜でした。
子供を作品にしようと思ったのは、
あるとき、夢中になってものを食べる子供の姿を見て、
「美しい」と思ったことがきっかけだったそうです。

「大人は体面とかいろいろなことを考えがちだけれど、
子供にはそういうことがない。
無心に、今のことに夢中になれる。そこに魅力を感じます」
と吉村さん。

そんな子供の姿に、吉村さんは、
ベトナムの高名な禅僧、ティク・ナット・ハーンの
「Be Here Now」という言葉を思うそうです。

それ以来、子供を中心に、多くの人物像を制作してきました。
作品を見た人からは、「仏が宿っているようだ」とか
「祈っているようだ」と言われることもあったそうです。

吉村さんの乾漆像を見て、観音様に見える人もいれば、
マリア様に見える人もいるでしょう。
それぞれの心で見てよいのだろうと思います。

●吉村さんの作品は、渋川市にある彫刻美術館、
「渋川市美術館・桑原巨守美術館」(ひとつの美術館の名前です)
のコレクションに収蔵されています。


▼「芽」 植物や木の芽を子供の頭部に擬人化した作品。
しずく坊S

▼「山の母Ⅱ」
しずく女


▼「しずくぶた」 水のしずくの形態から発想。
しずくぶた


▼乾漆レリーフ「bud Mar. 2014」
椿S


▼会場で挨拶する吉村浩美さん
吉村さん全身

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